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#85:堕天使(その4)

#85






俺の萎えたモノをいつまでも口に咥えながら、まひるは俺が再び昂っていくのを心待ちにしているようだった。


しかし、狂ったように俺のモノにむしゃぶりつくまひるの姿は、俺の目に異様に映る。


こんなに性に貪欲なまひるを、俺は初めて怖いと思った…




「う…ん、おいし…ねぇ…美味しいよぉ…」




まひるの唇からピチャピチャと卑猥な音が漏れて、項垂れていた俺の気持ちとは裏腹に、少しずつ俺のモノが硬くなっていくのが分かった。


舌を這わせるまひるも、それに気付いたようで、舌にキラキラと光る唾液を乗せ、ねっとりと絡みついてくる。




「お…い、やめろ…って」




まひるの激しくなっていく口の動きに、俺は頼りない声で反抗したが、その声は何の意味もなさなかった。


俺のモノは再び、まひるの口に揺さぶられて快楽の世界に持って行かれそうになった。




「うっ…イ…ク…」




そう言って体を仰け反らせた時、ベッドの上で俺の指先に触れる物があることに気付いた。


俺は無意識のうちに指先で、それが何なのか確かめようとする。


まひるの手が俺のモノの根元に添えられ、程良い握力でしごかれた瞬間、頭の中が真っ白になり、まひるの口の中で再び精を放った。


その瞬間、俺の手のひらには、小さな丸い粒がギュッと握り締められていたのだった。


立て続けに精を放った俺の体は、ハァハァと荒い息を吐きながら肩を上下に揺らす。


そして、俺は息を整えながら、握り締められた手のひらをゆっくりと開いて、その丸い粒の正体を自分の目に映し出した。




「…まさか…」




俺は手のひらでコロンと揺れる丸い粒を目にした途端、俺の心臓がドクンと大きな音をたてた。


萎えてしまった俺のモノを、まだ咥え込むまひるを押し退け、目に付いたゴミ箱へと足早に向かう。


鼓動が物凄い速さで、俺の体を駆け巡っていった。


ゴミ箱に手を差し伸べて拾い上げた物は、俺がいつか沙織という女に渡したことのある催淫剤が入っていたであろうプラスティックの包装だった。


ゴミ箱の中には、幾つもの空いたプラスティックの包装が捨てられていて、すぐ近くに置かれたテーブルの上には、未開封の錠剤が無造作に置かれていた。




「まひる!」




俺はベッドの上で横たわり、自慰行為を始めようとするまひるに声を掛けた。




「おい!しっかりしろ!…いったい、どれだけの薬を飲んだんだよ!」




俺は慌ててベッドに戻ると、横たわるまひるを無理やり起こし、思いっ切り体を揺すった。


突然の行為と大きな声に驚いたまひるは、大きく目を見開くと、耳をつんざくような声で泣き叫んだのだった。






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