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#84:堕天使(その3)

#84






まひるは器用に俺のベルトを外すと、ズボンの上からでも分かるくらい大きくなったモノを生地の上から摩り始めた。


まひるの微妙な手の動きで、昂ったモノが生地との摩擦で熱をもっていく…


その心地よさが俺の思考を鈍らせ、まひるに感じた違和感を消し去ろうとしていた。




「まひる…ちょっと、待って…」




俺は自分の思考を取り戻そうと、まひるの行動に手を伸ばして制止する。


しかし、まひるはそれを上手くかわすと、反対に指を絡めてきて、昂ったモノに俺の手を充てがわせた。


まひるは俺の手の甲に自分の手のひらを乗せ、再び布地の上から摩り始める…


さっきまでの飢えた獣が陰を潜めて、俺の駆り立てられた欲情が焦らされる格好になってしまった。




「まひる…もう…」




「もう……なぁーに?」




ズボンの中で脈打つモノは、もうその狭い場所には留まっていられないほど、大きくなっていた。


俺の欲情を確かめたまひるは、クスクスと笑い声をあげながら、俺の目を覗き込んでくる。


無邪気な笑みの天使の顔の下に、俺が抱いた今までのまひるとは違う、特異な妖艶さが入り混じっていて、俺を戸惑わせた。


しかし、その妖艶さはほんの一瞬のことのように、まひるから奪い去られた。


何がまひるの頭の中で起こったのか…


俺の履いていたズボンを下げて、そそり勃つモノを露にした瞬間、まひるの表情が一変したのを俺は見逃さなかった。




「まひる!」




頬を緩ませ、半開きの唇の端から涎を滴らせながらも、目だけは飢えた獣のように生きているまひるの表情は、もう俺の知っているまひるではなかった。


まひるという名前だけが虚しく部屋に響いて、俺を愕然とさせる。


だが、そんな俺の気持ちとは裏腹に、はちきれんばかりに膨らんだ俺のモノは、むしゃぶりつくまひるの口の中で、萎えることはなかった。


髪を振り乱し、舌を絡めながら上下に揺れるまひるの欲望を、俺は制止できないまま、まひるの口の中に大量の精を吐さ出す。


体の昂ぶりに気持ちが追いつかないまま、欲情を吐き出すことなど、今までにだって経験はある筈なのに…


まひるに対してそうであった自分がいたことに、虚しさを感じずにはいられなかった。




「ねぇ…もっと…もっとちょうだい」




精を吐き出したばかりの俺のモノに、白濁の精を唇に残したまま、まひるが呟く。


項垂れた俺の様子などお構いなしに、壊れてしまったまひるは狂ったように「ちょうだい」と繰り返しながら、萎えてしまった俺のモノを口の中で弄び続けた。






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