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#74:堕落(その16)

#74






川原から飲まされた薬のようなものは、数分後に私の体に変化をもたらした。


指の先が痺れて、徐々に感覚がなくなり冷たくなっていく…


それなのに、体の内側からは熱の塊がジワジワと分散されると、体の細部に至るまで火照りが生じてきたのだった。


その火照りは次第に下半身へと集中し、更に疼きをも伴っていく。


今まで濡れなかった下半身の茂みの奥から、滴るほどの蜜が溢れ出した…




「さすがだな…よく効いてくれるよ、この薬。…もう、ビチョビチョじゃないか」




川原はニヤリと笑みを浮かべると、溢れ出す蜜を確かめるように、茂みの中の蕾を指先で触れた。




「あんっ!」




川原の指先が少し触れただけで、私の蕾は過剰に反応し、私の唇からあられもない声が零れた。


その声を聞いた川原は、嬉々とした表情を浮かべて、更に指の腹で蕾を擦り始める。




「あ、ヤダ…そんなに…擦ったら…」




「擦ったら…何?まひる、…どうなっちゃうのかな?」




川原の意地悪な口調が、火照った頭に痺れるように響いてくる。


川原の指がほんの少し速さを増した瞬間、私は大きく体を震わせ、再びあられもない声を発すると、あっと言う間に1回目の波を迎えたのだった。


さっきまで痛くて堪らなかった蜜壷の中は、信じられないくらいの蜜で潤っていて、刺激を求めるかのように痙攣を繰り返している。


私の体なのに、自分の意識とは別のところで支配されているような怖さも、私の中で何度も何度も顔を覗かせる。




「あれ?…もう、イっちゃった?」




小刻みに揺れる私の腰を引き寄せると、確かめるように川原の指がゆっくりと襞をなぞった。


円を描くように動く指が、時折、大きくなった蕾にも刺激を与えてきて、自分の意識とは裏腹に体は川原の腕の中でビクビクっと跳ねる。


その反応を愉しむかのように、大きな波が襲ってきても、川原は動かす指を止めようとはしてくれなかった。


何度目の波が私の体に押し寄せてきたのだろう…


髪を振り乱し、ハァハァと肩で息をする私を川原が呆れたような顔で見下ろしている。




「いくら薬が効いてるって言っても…お前がこんなに淫乱だったなんてな…アイツにも飲まされてたんだろ?この薬…沙織が飲まされてたように…」




川原の言葉に私の肩が止まる…


目を見開いて川原の視線を追ったが、もう既に川原の興味津々な視線は、痙攣を繰り返す下半身へと注がれていた――







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