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#75:堕落(その17)

#75






私の頭の中で川原の言葉が繰り返される…


沙織が飲まされていた…?


サトシに…?どうして…?


返答のない自問ばかりが私を追い詰めていった…


呆然とする私を余所に、川原の欲望が濡れそぼった下半身へと注がれていることに気づいたのは、川原の指が再び、蜜壷へと挿し込まれた時だった。


「ひゃ…ん」


思わず声が零れて、慌てて口を両手で覆った。


私は川原の意のままになることを拒むように唇を噛み締める…


しかし、喘ぎ声が止んで静かな筈の玄関に、私の耳を疑うような淫靡な音が木霊していた。




「まひる…凄いよ、お前のココ…すっごいいやらしい音してる…」




興奮気味に言葉を発する川原の指が、ヌチャヌチャと私に聞こえるように音を響かせ、激しく蜜壷を掻き回した。


肉襞をえぐるように掻き回す指の動きに、痛みしか感じなかった場所が、なぞられるたびに鳥肌が立つほどの甘美な刺激を伴い始める。




「…そろそろ…欲しくなって来たんじゃない?」




立て続けにイカされた私の体が、蜜壷を刺激する川原の指をやんわりと締め付けるのを確認したからだろうか…


川原は声を出すのを拒んで力の入った私の体を抱き起こすと、私の背後へと回った。


私の腰の辺りで、膨れ上がった川原のモノがビクンビクンと脈打つのが伝わってくる。


川原はわざと誇張したモノの存在を示すように、私の体を背後から引き寄せたが、自分の意思じゃなく疼き出す体に抵抗するように、私は身を縮こませた。




「往生際が悪いな…もう、こんなになってるのに。自分の体がどれだけ欲しがってるのか、見せてやるよ…」




川原は背後から私の耳元でそう呟くと、そのまま私の体を持ち上げ、勝手知ったる私の部屋の中へと向かって行く。


宙に浮いて不安定な体は、身を守ろうとする本能からか、思わず身体の重心を川原へと預けてしまった。


私の体が重力のままに床に下ろされたのは、私の寝室だった。


ベッドではなく床だったのは、私の寝室に全身を映すほどの姿見があるのを川原は知っていたからだった。


床に座らせた私の背後に川原が再び、ぴったりと体を寄せてくる。


姿見に映された二人の姿に気を取られた瞬間、不意に川原が動いて、羽交い絞めされるような格好にさせられた。




「これならよく見えるだろ…まひるココ。欲しがってるとこ、よ〜く見せてやるから」




鏡の中で微笑む川原は、もう私の愛していた川原の顔とは違っていた。






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