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#52:秘密(その13)

#52






上條が私の胸を揉みしだきながら、興奮していくのが背中越しに感じ取れた。


そんな上條とは裏腹に、上條に触れられる嫌悪感は私の胃に不快感を覚えさせた。


上條の荒い息に熱っぽさが加わり、私の首すじに生温かい息が掛かる。


その度に、私の背中には何度も虫唾が走った。


上條の独りよがりな愛撫は、胸だけに留まらず、焦る指はウエストのラインをなぞり、下腹部へと伸びていった。


上條の興奮も更に昂ってきたようで、私の体に膨らんだ自分のモノを認識させるかのように充てがった。


あまりにピッタリとくっつけられた体からは、上條の脈打つモノがハッキリと感じられ、私は嫌悪感を募らせていく。




「人に見られながらヤルの…好きなんだろ?」




上條は下腹部をまさぐる手を、時折ショーツに触れさせながら、私を焦らす態度を見せた。


そうすることで私の体が反応するとでも思っているのか、上條はその行為を何度となく繰り返してくる。




「なぁ〜、欲しいんだろ。もっと素直になれよ…」




ハァハァと熱い息を耳元に掛けながら、我慢の限界に来た上條は、逸る気持ちを抑えられず、私のショーツの中に手を挿し込んできた。




「痛っ!」




さっきまで濡れそぼっていた秘部も、上條への恐怖感と嫌悪感からか、すっかり渇ききっていた。


渇いた蕾を上條の指が擦り上げたのと同時に、私の口から悲鳴にも似た声が漏れ、部屋中に響き渡った。




「…やめてぇ…」




上條の一方的な愛撫は、痛みを伴って、私の視界を潤ませていく。


悲痛な叫びは、興奮する上條には届いてはいないようだった。




しかし、なかなか潤ってこない私の秘部に、上條は段々と焦りを募らせているのが、触れてくる指先で感じ取れた。


私の体が上條を拒絶していることが、ようやく分かったようだった。


もうすぐでこの苦痛から解放される…


上條の興奮がようやく冷めてくれる…


心の中の呟きと同時に、上條の指が私の秘部から離れていって、私は心底ホッとしていた。


解放された私を心配そうに見つめていたサトシも、上條が私から離れたことで、安堵の表情を浮かべていた。


しかし、私の秘部をまさぐっていた手は、私の腕を掴むとあの秘密の部屋へと向かって歩き出したのだった――






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