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#37:サトシ(その20)

#37






「はぁ…はぁ…もう…や…めて」




あれからどれくらいの時間が経ったのだろう。


まだ、部屋の中には太陽の光が注ぎ込んでいるから、そう時間は経っていないのかも知れない。


じゃぁ、私はどれくらいの時間でこんなにもイってしまったんだろう。


肩で息をしながら、朦朧とする意識の中でふと、そんなことを思った。


サトシの指は蕾から花びらへと移動し、また、私を高みへと昇らせた。


その後は、溢れ返った蜜壷をじっくりと舐めるように愛撫し続ける。


出し入れされる指は、私が少しでも感じる場所を敏感に捉えると、容赦なくそこばかりを執拗に刺激してきたのだった。


指の腹で肉ひだを擦られると、信じられないくらいの愛液が、体の奥から溢れてきた。


濡れたシーツが私の体を冷やしていくのに、体の芯は物足りないとでも言うかのように、サトシから与えられる刺激を求めてしまう…




「まひる…もう、何回くらいイった?」




蜜壷に長い指を出し入れしながら、サトシは赤く膨張した蕾や花びらを舌で舐めまわしている。


もう、何度もイカされて体中が痺れているのに、サトシの指使いや舌使いに、嫌というほど体は反応してしまう。




「…分かんない。…分かんないくらい…イっちゃってる」




「…川原さんの時にも、こんなにイッてたの?」




サトシの口から前彼の川原の名前が出て、私は一瞬、現実の世界に連れ戻されたような気持ちになった。


溢れ出た愛液も一瞬、止まったように感じた。




「どうして…彼のこと…?」




そう言いながら、私の頭の中には留衣子の姿が過ぎっていた。


彼女なら私が川原と付き合っていたことを知っている。


留衣子に飼われているサトシなら、名前くらいは聞いたことがあるのだろう。




「…今は思い出したくない。川原さんのことは…言わないで」




「ふぅ〜ん…あんまりイかせて貰えなかったか…」




サトシは鼻でフフッと笑うと、私の体を愛撫する手を止めた。


また、イきそうだった私の体は、不意に止められた快楽の波に乗れないまま困惑してしまった。


…と、その時。


私の太腿を強引に押し広げて、サトシの逞しいものが一気に押し込まれた。


私は息も出来ないまま、サトシの熱いモノを受け止めた。


激しく動き出した波に、私の体はまた、快楽の中に引きずり込まれそうになる。


さっきまで頭の片隅でチラついていた川原の姿は、押し寄せる快感に呑み込まれてしまった。






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