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#33:サトシ(その16)

#33







私の昂った気持ちとは裏腹に、サトシが身につけたジーンズのボタンは簡単には外れてくれなかった。


サトシがベッドに横になる傍らで、ボタンを外そうと焦っている私をサトシがむくりと起き上がって制止する。


呆然と見つめる私の頭を撫でると、サトシはジーンズを脱ぎ捨て、生まれたままの姿になった。


サトシは私の右手を掴むと、脈打つ熱いモノに私の手のひらを導いた。


心臓がドクンと音を立てるのと同時に、私はゴクリと口の中に溜まった唾液を飲み込む。


こういう行為が初めてではなかったけれど、明るい部屋の下でまじまじと男性の性器を見つめることには慣れていなくて、思わず私は俯いてしまった。




「…恥ずかしがるなよ。もう、こんなになってるのに…まひるが俺をこんな風にしたんだよ」




サトシの言葉から荒々しさが消えていて、さっきの昂りを思い出させるかのような甘い声が響いた。


恐る恐るサトシが導いた先へ手のひらを伸ばし、反り勃った熱いモノを柔らかく包み込んだ。


直に触れると、サトシのモノが更に硬さを増していくのが分かる。


もう、サトシに導かれることはなく、私は感じるままにサトシの硬くなった熱いモノを口の中に含んだ。


ゆっくりと口の奥まで咥えていくと、短い声が漏れて口の中でサトシの熱いモノがドクンと波打った。


それがまるで合図になったかのように、私はゆっくりと口を動かした。


溢れてくる唾液を絡めて、舐めたり吸い上げたりしていると、サトシの手のひらがいつの間にか私の頭へと伸び、しっかりと掴まれて固定された。




「まひる…もっと…」




サトシの掠れた声が私の耳に届いた途端、いきり立ったモノを喉の奥まで押し込めると、サトシの腰が勢い良く動き出した。


私はサトシの動きに合わせるだけで精一杯だったが、私の角度から見えるサトシの恍惚とした表情を見ていると、なんとも言えない愛しさのようなものが込み上げてくる。


無我夢中で口いっぱいに咥えたモノが、精を吐き出すまでそう時間は掛からなかった。


いや、そうしている時間が苦痛に感じなかったからかも知れない。


快楽に浸るサトシの表情をもっと高みに昇らせたいと、私の中で支配欲のようなものが初めて生まれた瞬間だった。


吐き出された精をゴクリと飲み干すと、サトシの身体が私に覆い被さってくる。


今までにはなかった優しいキスが、体中に落とされていった。


それはまるで、ご褒美を貰う時のようなワクワクした気持ちを更に掻き立てるものだった。






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