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#62:堕落(その4)

#62






さっき、耳元で囁かれたサトシの言葉に私の胸がドキンと鳴った。


サトシのイライラが川原への嫉妬のように思えて、何故か胸の奥が熱くなっていく。


コートの裾をたくし上げるサトシの手の動きは、イライラしている気持ちを反映し、とても荒々しいものだった。


しかし、その荒々しさがかえってその熱さに拍車をかけていく…


上半身を縛られたままの私は、肌に食い込んでくるロープの痛みに再び耐えながら、サトシの行為に思わず身をよじった。


嫌がる顔をしてみせたが、私の中に火が点いたことを確信したサトシは、荒々しく秘部をまさぐっていた手の動きを速めていく。


上條に触れられても潤わなかった場所から、とめどなく愛液が滴り、サトシの指が速い動きでそれを絡め取っていった。




「…ダ…メ…、そんなに…しちゃ…」




思わず言葉を漏らした私の口に、サトシの長い指が不意に捻じ込まれた。


サトシの指先から発せられる淫靡な匂いが、私の鼻をついて喉の奥に流し込まれる。


それが自分の愛液だと分かると、途端に恥ずかしさが込み上げてきて、サトシの指に塞がれた口を左右に振った。




「ダメだろ…ちゃんと自分の愛液の味くらい、覚えておかなきゃ…まひるの愛液は、特にいやらしい味なんだから…」




耳元で囁くサトシの声で、私の体がブルっと震えた。


サトシの発する声までもが、愛液を滴らす材料になってしまっていた。


肌を締め付けるロープで体中が痛い筈なのに、その痛みを通り越して快楽の波が押し寄せて来るのが分かる。


サトシの長い指に舌を絡めて自分の愛液を味わう行為が、さらに私を昂らせていった。




「お前といると…ヘンになる…何でか分かんないけど、…止められなくなる」




サトシはそう呟くと私の口から自分の手を引き抜き、私の体を玄関のドアに押し付けた。


コートのボタンを一つ一つ外していくサトシの行為が、とてもじれったく感じられる。


コートを脱がされロープできつく縛られた体が露になった。


白い肌に食い込んだロープの周りが赤く腫れ上がっていた。


サトシが息を呑みながらその肌にそっと触れる…


痛みが呑み込まれ、快楽に支配されてしまった私の口から「あんっ…」と声が漏れた。


上條の行為では得られなかった快楽をサトシからは得られることに、どこか悦びを感じながら、未知なる快楽に堕ちていく自分に不安を感じずにはいられなかった。






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