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#41:秘密(その2)

#41






サトシの思わぬ怒号に私の心臓がビクンと跳ねた。


咄嗟に握っていたドアノブから手を離し、サトシの方を振り返った。


眉間に皺を寄せ、厳しい顔つきのサトシが一瞬、私の瞳に映ったが、その表情はすぐに柔らかい表情に変わった。




「ごめんなさい…私、バスルームかと思って…」




サトシの険しい表情が一瞬ではあったが、目に焼きついて離れず、私は恐る恐る言葉を発した。




「何だ、バスルーム探してたんだ。バスルームならこっちだよ」




サトシは安心したようにそう言うと、私の腕を掴んで、その部屋とは逆の方へと私を導いた。


バスルームはサトシの部屋の玄関から入ると、左手の廊下の先にあった。


木の扉を開けるとすぐ右手に大きな洗面台があり、もう一枚のドアの向こうに浴室があるようだった。


サトシと抱き合った時に脱がされた服や下着が、きちんと纏められて籐かごの中に置いてあるのを目にし、私はサトシの新たな一面を見た気がした。




「ありがとう。服…たたんでくれて…」




「一人暮らし、長いからね。大したことじゃないよ。…何?意外って思ってる?」




「…う、ううん。そうじゃないけど…そう思ってる…かも知れない」




「ははは、まひるは素直だな。…そういうとこも可愛いんだな」




サトシはそう言うと、シーツを纏った私の体を後ろからギュッと抱きしめてきた。


すっかり冷たくなった私の体に、サトシの体温が心地好く伝わってくる。




「…体、汗で冷えちゃったな。シーツも濡れたままだし…俺ので汚れたまんまだし」




「あ、ちょっと…待って」




纏っていたシーツがサトシの手で、ハラリと床に落とされた。


裸のまま立たされた私は、思わず両手で胸を隠した。


後ろから抱きしめるサトシが、何も纏っていない私の体に自分の体をグッと近づけてくる。


私のお尻の辺りに、バスローブ越しではあったが、サトシの脈打つモノが触れているのがハッキリと分かった。




「まひる…綺麗にしてあげるよ。おいで…」




私の答えを待たずに、サトシはバスローブを無造作に脱ぎ捨てると、私の手を引いて浴室の中へと入っていった。


ほんのさっきまで、息もつけないほどの快楽を貪りあった筈なのに、私の体はサトシの逞しくそそり立ったモノを目の当たりにして、再び濡れていくのを感じていた。






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