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#55:秘密(その16)

#55






上條は私の体に跨るようにして、覆い被さってきた。


あっと言う間に上半身の衣類は脱がされ、残ったブラジャーもホックを外さないまま、無理矢理押し上げられ豊かな胸を露わにさせた。


上條の勢いに押され、恐怖からか私の全身に鳥肌がたつ…


感じてもいないのに、胸の先端の蕾が硬くなっていくのが私の目に映って、憂鬱な気持ちにさせた。


目ざとい上條は、含み笑いを浮かべると、その硬くなった胸の蕾を指の腹で擦り始めた。


きっと、私が感じ始めたと思ったのだろう…


執拗な愛撫を繰り返しながら、持て余した舌をもう片方の胸に這わせてきたのだった。




「ひゃ……」




硬くなった胸の蕾に生温かい舌が縦横無尽に這い回り始め、私は不意打ちの声をあげた。


柔らかい肌に上條のざらついた舌が触れると、私の全身に嫌悪感が走った。




「…やめて…」




口を開くと、胃の中のものを吐き出しそうになる不快感を必死で抑えながら、私はその一言をようやく口にした。


すると、上條は私の嫌がる顔を愛おしい目で見つめると、今度は私の言葉をその唇で奪ったのだった。


閉じられた唇を舌先でこじ開け、上下の歯列を舐めまわす。


私は嫌悪感を更に露わにし、なぞられる歯を必死で食いしばった。


上條は歯列を割らない私の唇を、吸い上げたり、舌で舐め回したりを繰り返した。


そのうち、こじ開けた唇の隙間から溜まった唾液を垂らし始めた。


食いしばった歯の隙間から、上條の唾液が腔内に流れ込むと、私の喉は異物を感知して喉元を締め付け始めた。


喉元に唾液が溜まったまま、苦痛な表情を浮かべる私を嘲笑うかのように、上條は唾液を流し込んでくる。


ゴフッと私の口から音が漏れたと同時に、腔内に溜め込まれた唾液が一気に喉元を通り抜け食道へと流れ込んでいく。


ゴホゴホとむせる私を余所に、上條はざらついた舌を開いた口から容赦なく挿し込むと、私の舌に絡みついてきたのだった。


咳をすることも許されず、肺が焼け付きそうになりながら、私は上條の激しく畝ねる舌にされるがままになった。


ただ、苦しかった…


苦しい思いだけが私の頭の中を占領していた…


上條の仕掛けてくる動きを察知出来ないまま、私はすべての衣類を剥ぎ取られていた。


いつの間にか、上條に組み敷かれた私は、手首に鋭い痛みを覚えたのだった。






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大人の恋愛小説を書いています。

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