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#26:サトシ(その9)

#26






ショーツの上からサトシの右手が私の秘部を擦り始める。


サトシの指の動きに体は反応するものの、目の前にいる運転手の存在が昂ろうとする気持ちを躊躇させる。


私は横になった体を仰向けにし、目を瞑っているサトシに向かって視線を送った。


私が体を動かせたせいか、サトシの指の動きが一瞬止まった。


気付いてくれたんだと尚も視線を送り続けたが、サトシの右手に体勢を戻され、再びサトシの行為は続いた。


目に映る運転手の姿を目の前から消すように、私は硬く目を瞑った。


何だか段々とエスカレートしていくサトシの行為に、私は不安を隠せずにはいられなかった。


しかし、現実は…


サトシの手によって飼い慣らされ、悦びに目覚めていく自分の体を、止めることも出来ない…


為す術もない私は、結局はサトシの与えてくる快楽に身を委ねるしかなかった。


ゆっくりと秘部の形を確かめるように摩っていた指が、濡れに濡れたショーツの隙間からいきなり入り込んできた。




「…んっ……」




サトシの不意打ちに私の口から声が漏れた。


FMラジオがBGM程度に流れている車内に、似つかわしくない声を上げてしまい、私は硬く閉じていた目を開けた。


思わず運転手の姿を確認したが、気付いていない様子だった。


私はそれでも安心を得られないのか、何度か咳払いをした。


さっきの声は咳払いをしようとする前の喉を鳴らす声だったんだと主張するように…


しかし、その咳払いをしたことで体が揺れ、サトシの指を私の蜜壷へと導く結果となってしまった。


既に濡れて、太腿にまで流れでそうな愛液がサトシの指に絡みつき、それを解こうとするかのように指が上下に動いた。


後ろから差し込まれたサトシの長い指は、私の感じる箇所を一気に責め立てた。


声は出せない。


私は浅く呼吸を繰り返しながら、押し寄せてくる快楽に必死に耐えた。


閉じた瞳からうっすらと涙が滲んでくる。


こんな状況でも感じてしまう自分が情けなくて堪らなかった。




「留衣子姫に飼われた反動かね〜」




突然、運転席の男が言葉を発した。




「サトシ、そろそろ病院に着くぞ。止めるか、イカせるかどっちかにしろって」




ルームミラーに映った運転手が目深に被った帽子を上げ、ニヤリと笑った。





「上條さん!」




サトシの口から運転手の男の名前が呼ばれ、私の体を弄んでいた指の動きが急に止まったのだった。






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